小俣造園株式会社


	天応院			相沢宏紀邸

小俣家の菩提寺である天応院が平成23年落慶式を迎えるにあたり、造園を任せてもらいました。

多くの人が法事などで来られた時にゆっくりと落ち着いた気持ちで故人を偲んでお墓参りが出来る雰囲気に造り上げました。

前庭は「さっぱり」としかし「力強く」をテーマにしました。
貴人玄関の右には本堂の大きさに釣り合う大きな「マキ」を植えて根締めにも大きな味わいのある石を据え付け、左には本堂を隠さない大きさの脇役になる「モッコク」を植える事で玄関前のバランスを取りました。

既存の林を借景として、まるで山寺であるかの様な静寂感が漂う庭を目指しました。
枯山水の流れで曲線をふんだんに使う事で遠近感を出し、各ポイントには味わいのある木を配置して目を引きつけさせて、全体の「力」が平均化する事を気に掛けました。

国道沿いの既存庭園が国道の拡張工事により、半分改修する事になりました。昭和中期に先代が造り上げた旧家らしい純和風の庭園の趣きを活かしながら、新旧の時代差を付けない様、又力強さの片寄りがない様に気を使いつつ、色の変化を楽しめるように２色に紅葉する巨木のオオモミジを中心に、根締めには数種の花を付ける低木で仕上げました。